虫歯の治療について
技術の進歩により、出来るだけ削らない治療をしておりますが、状態によっては、やむを得ずむし歯の部分を削って除去する必要があります。削った後は、いわゆる「つめもの」で埋める治療を行います。
目に見えないレベルの虫歯の場合、再石灰化で失った歯の表面を取り戻すことは出来ますが、自覚症状のある「むし歯」の場合、削ってしまった歯は二度と元には戻りません。早目の治療と予防が大切です。
むし歯の進行度について
「C1」「C2」は、歯の表面が侵されている程度ですが、放置すれば症状が悪化します。
歯の一番外側にはエナメル質があり、その下に象牙質があります。その下は歯髄という神経と血管がある部分です。
「C1」は表面のエナメル質が、「C2」はその下の象牙質までが侵された状態です。
そして、「C3」「C4」は、それぞれ神経と血管部分まで侵された状態と、歯の目に見える部分が全て溶けきってしまった状態です。
「C3」の状態では、死んでしまった神経を取り除き消毒をしてつめものをかぶせます。そのため、残っている歯の部分も除去し、神経を取りやすくします。
さらに、「C4」になると、ほとんどの場合歯を完全に抜いてしまうしか方法はありません。
むし歯の治療法
むし歯は、「CO」以外はほとんどの場合、最終的にはつめものでつめたり、かぶせものををかぶせるという方法になります。しかし、一言で「つめる・かぶせる」と言っても、さまざま種類があります。それぞれ治療法にはメリット・デメリットもありますので、きちんと説明をして患者さんに納得していただいてから治療をしますので、安心して治療を受けていただけます。
やむを得ず歯を抜かなくてはならなくなった場合には、ブリッジや入れ歯を入れたり、インプラントで歯を補う方法があります。「入れ歯」についてご説明をしております。